こんにちは!
世田谷パン祭り2023 プロジェクトに参加している、昭和女子大学 世田谷パン祭り商店会応援チームです。

2021から始動した三宿四二〇商店会インタビュー企画「やっぱり三宿が好き」。第6回目となる今回は、おおしろキッズ体操教室の代表、大城望さんへインタビューさせていただきました。

おおしろキッズ体操教室

おおしろキッズ体操教室さんは、三宿で子どもたち向けに体操教室を開いています。この教室で大切にしていることは、「元気」「感動」「繋がり」を提供するということ。

代表の大城さんは、大学在学中に0歳から12歳までの教育が重要だと学び、大学卒業後も様々な場所で体育指導の経験を積まれてきました。

今回は、おおしろキッズ体操さんに、教室と三宿との関わりや代表の大城さんが子どもたちと関わる上で大切にしていることをお伺いしました。

Q:おおしろキッズ体操教室を開いたきっかけや理由を教えてください。
子どもたちの自己肯定感を高めたいと思ったからですね。実は、日本人は世界の中でも自己肯定感が低いというデータが出ているんですよ。これを知った時結構ショックを受けて、自分で何かできないかと考えました。その時、「体操教室を通して自己肯定感を高める手助けをしたい」と思ったことがきっかけになっています。子どもたちをたくさん褒めて、良いところを伸ばして、自信をつけてあげたいです。

Q:体操教室を開くのになぜ「三宿」を選ばれたのですか?
沖縄生まれではあるんですけど、両親が関東で仕事をしていた関係で、育ちは埼玉県なんです。教室を開く前は埼玉県の会社に勤めていて、いろいろな幼稚園、保育園を回って体操を教える仕事をしていました。そこから独立して「東京で体操教室を開こう」と考えて、レンタルスタジオを探していた時に、たまたま三軒茶屋に良いレンタルスタジオがあるのを見つけて、「ここにしよう!」と直感でこの場所を選びました。電車、車どちらの交通のアクセスも良く、とてもいい場所だと感じています。

Q:三宿を選んでよかったことは何ですか?
これは、私が体操教室をやってきて感じていることですが、三宿には教育熱心な親御さんが多くいらっしゃるということですね。三宿以外から通ってきている方もいらっしゃいますが…!子どもたちに幼稚園や学校ではできないような、より良い体験をさせてあげたいと考えている方が多く、凄く恵まれている教育環境があるなと思います。親御さんだけでなく、子どもたちも体操に対してやる気と熱意に満ちていますよ。

Q:商店会に加入されたきっかけは何ですか?
三宿で同じく商売をやっている方達と横の繋がりを持ちたいという理由がひとつと、商店会に加わって三宿をより良くしていきたいと思っているからです。三宿四二〇商店会には、「三宿をより良くしたい」と考えている方が加入されています。私も自分自身が関わって、この三宿という地に感謝しながら、三宿のために協力したいと思って、商店会に加盟しています。

Q:子どもたちに体操を教える上で大切にしていることは?
子どもたちは本来、皆それぞれいろんな才能を持っているんです。その才能を引き出すために、私たち指導者がいると思っています。才能を引き出すために、子どもたちの良いところを見つけて、たくさん褒めて、愛してあげることを大切にしていますね。そうすることで、子どもたちの自己肯定感が高くなって、自信もついて、より自分を発揮できるようになるんです。「子どもたちの良いところを見てあげる」ということは、子どもたちと接する時に一番意識しています。

Q:通っている子どもたちの特徴はありますか?
もちろん運動が得意な子、苦手な子、両方いますよ。でもどちらかと言うと運動の苦手な子や自信の無い子が多く通っていますね。教室に通ってくる中で少しずつ運動に対する苦手意識が薄れ、成長していく様子が見られます。全力でサポートした上で、小さな成功体験を積み重ねて自信をつけていく子どもたちを見ると、私も勇気や感動を貰えますね。子どもたちに体操の面白さや楽しさを教えつつ、私も子どもたちから学ぶことはたくさんあります!

Q:おおしろキッズならでは!の他にはない魅力を教えてください。
おおしろキッズ体操教室には、魔法の17の合言葉が存在するんです。じゃあちょっと言ってみますね。

「できるできるできる。失敗はいいこと。夢は叶う。言葉は大事。ピンチはチャンス。比べるのは昨日の自分。限界は勘違い。まずは行動。変わるのはいつも自分。感謝は敵を作らない。素直が1番。全ては鏡。未来は作れる。成功よりも成長。最後まで諦めない。自分を大切に。みんな違ってみんないい。」

長いですよね…(笑)。これを毎回生徒と一緒に唱えているんです。この言葉は壁のどこかに貼ってあるとかではなく子どもたちは頭に記憶しているので、何も見ずに言えるんです!初めは2個くらいだったんですけど、もっと素敵な言葉を知りたいという子どもたちからの熱い要望で、17にまで増えちゃいました(笑)。教室に通っている子どもたちにはこれらの言葉を胸に強く抱いて成長して欲しいと思っています。

Q:体操教室の今後の展望についてお聞かせください。
実は向かいにおおしろキッズ英語教室があるのをご存知ですか?体操教室は6年前からやっており、英語教室は今年の4月に開校したばかりなんです!将来的には学校のような場所にしたいと考えています。「学校」とは言っても、勉強ができるできないの「学力」ではなく「人間力」が身につけられるような子どもたちの思想や思いをつくりあげていく場所にしたいと思っています。

Q:最後に、これからの三宿にどんなことを期待していますか?
周辺には緑に囲まれた公園や学校がたくさんあり、その分子どもたちの人数も多く、毎日活気で溢れていると感じます。日々子どもたちと関わっている立場として、ファミリー層が安心して暮らせるような街にしていきたいと強く思っています。やはり街が生き残っていくためには、新しい世代の子どもたちが成長し、活躍できる場を設けることが大切だと思いますね。子どもたちがのびのびと成長し、親御さんも安心して子育てができる。こんな風にファミリーに優しい街であり続けたいです。

インタビューを終えて
今回は、地域の子どもたちから大人までいろんな人に親しみ愛されているおおしろキッズ体操教室さんにインタビューを行いました。大城さんの体操に対する熱い思いや、子どもたち一人ひとりのレベルに合わせて優しく指導されている様子が感じられとても温かい気持ちになりました。取材時は、質問にお答えいただくだけでなく、プライベートトークも積極的にお話ししてくださったおかげで、私たちの緊張も解け、楽しく伺うことができました。
運動に対して苦手意識のある子どもたちもおおしろキッズ体操教室に通うことで体を動かすことの楽しさを知り、自信につながっているというお話を伺い、苦手なことに対して恐れずに勇気を持って一歩踏み出すことの大切さを改めて学ぶことができました。たくさんの「思い」をお聞かせいただき、本当にありがとうございました!

2023年11月
インタビュー・文:浄徳葵衣、堀口麻衣/西山侑希、中條綾乃(昭和女子大学 人間社会学部 現代教養学科)

 
ABOUT US

昭和女子大学 人間社会学部 現代教養学科で、世田谷パン祭り2023に参加しました。その中で、地元だけでなく他の地域の方にも三宿を知ってもらいたいという思いから、「商店会応援チーム」として活動し、昨年に引き続き記事を作成しています。
三宿四二〇商店会の皆さんがもつ「思い」を多くの方に知ってもらうために、インタビューを行いました。自身のお店に対する「思い」や、三宿の街、商店会の他のお店に対する「思い」を伺い、サイトに掲載することでより多くの方に知っていただきたいと考えています。