こんにちは!
世田谷パン祭り2023 プロジェクトに参加している、昭和女子大学 世田谷パン祭り商店会応援チームです。

2021から始動した三宿四二〇商店会インタビュー企画「やっぱり三宿が好き」。第5回目となる今回は、2022年11月に新しくオープンした食料品店ANDFOODさんへインタビューさせていただきました。

ANDFOOD 下馬店

ANDFOODさんは、2022年11月にオープンした食料品店で全国のこだわり食品やオーガニック野菜などを販売しています。

大学時代から食について熱心に学ばれていた古屋武士さん。作り手がこだわった食材を一人でも多くの人にお届けすることで食育が普及することを目指しています。

今回は沢山のこだわり食材の中で特におすすめの商品や、お店のこれからの展望などについてお伺いしました。

Q:三宿にお店を構えたきっかけは?
そうですね…。以前、姉と一緒に世田谷の深沢で野菜をメインとした八百屋を経営していて、その中で青果物だけでなく加工食品も扱えるようになりたい!という思いが募り、もっと広い店舗の物件を探していたんですよ。
そこでふらふらここら辺を散歩している時、さら地だったこの場所を見つけたというのが理由ですね。ここは深沢の八百屋に来てくださっていたお客様も来やすく、人口が多いというのが好条件でした。特に食育を大切にしている子育て世代の方などが住んでいる地域というのも魅力的だと思います。

Q:もともと食に興味があったのですか?
私は大学で農業や食について学んでいました。そこで食について、消費者にもっと幅広い選択肢を身近に提供したい!全国各地の美味しく、体に優しい食品をお届けするお仕事をしたい!という気持ちが強くなりました。そこでお客様に1番近いのは店舗を持つことだと考え、まずは姉と一緒に八百屋を、そして現在ANDFOODを経営しています。

Q:オーガニックのどのような部分にこだわりを持っていますか?
食育に繋がるような商品である産地直送や、体に優しい素材を感じられる食品を多く売るようにしていますね。食品を通じて食に興味を持ち、やっぱり自然の味は美味しいねと思って欲しい!という気持ちがあります。
食育は子どもが対象だけど教えるのは大人であって…でも教える側の大人でもあまり興味関心が無い方もいると思うので、まずは美味しい!というところから食に関心を持ってもらえれば幸いです。

Q:1番のおすすめ商品はなんですか?
大分県の久住産の卵はとても味がしっかりしていて美味しいです。それはストレスがかからないように餌にもこだわっているためなんですよね。あと、個人的に素材を生かしている「ゆず果汁」、高温の釜で炒ってできる「釜炒り茶」がおすすめです。釜炒り茶は日本だと生産量がとても少なくて、あまり手に入らないのですがうちではあえてそれを店頭に並べています。

Q:人気の商品はなんですか?工夫していることがあれば教えてください!
それこそ久住産の卵ですね。あと同じくらい人気なのが、出汁パック、つゆ、味噌です。商品を売る際の工夫は、廃棄を減らせるよう割引していることですかね。入荷から日がたったものは鮮度が落ちるので割引をしています。捨てるのだけは避けたいので、生鮮食品は少しでもお客様の手に渡るよう、工夫しています。安さが買うきっかけになって、おいしいねという声が聞けるようになれば、嬉しいなと思っています。

Q:これからの展望は?
今以上に様々な商品を、直接説明しながら販売していきたいですね。そしてお客様から要望のある商品を、より積極的に仕入れていきたいです。あとエリア限定ではありますが、宅配サービスも始めていきたいと考えています。より多くの人々にANDFOODの商品を手に取っていただけるよう、忙しい日々の中で少しでも皆様のお役に立てるサービスが提供できればいいなと思います。

Q:三宿の商店会、地域にどのような印象をお持ちですか?
この商店会には幅広いジャンルの店舗が加盟していて、充実している印象があります。周りに住んでいる方々の雰囲気も非常に良くて、あたたかい町ですね。魅力は通りがまっすぐなことと、公園があること。道を尋ねられたときも答えやすいですし(笑)。世田谷公園は、ご高齢の方や子連れのご家族など、幅広い世代の方々に愛されているように感じます。夜はバーも多くて、大人を中心におしゃれな雰囲気を楽しめる場所だと思います。

Q:商店会に加入した理由は?
人の繋がりを大切にして共同社会であることが大事だと思っているので、地域の取り組みには積極的に、可能な限り協力することは当たり前だと思っていて、それが地域に存在するということだと思っています。
なので地域の取り組みを一緒になってやっていきたいですし、やるからには周りの人達や周辺店舗の事を知らないのは良くないと思ったので加入しました。

Q:三宿地域のこれからに期待すること
三宿は、都心へのアクセスがよく、とても便利な場所だけれど、なんだか独特で不思議な地域だと思っていて。祐天寺の雰囲気も相まって裏三軒茶屋っていうか…(笑)。年齢層やファッション1つをとっても、本当に多様な人がいる地域だと感じています。そこが魅力の1つでもありますし。特別何か期待することはなくて、ひとまずこのままの状態が維持できればいいなと思いますね。
ここの地域はこれから、まだまだ人口が増えそうですよね。暮らしている方々が「この地域いいよね、ここに住んでいて良かった」って、誰かに伝えたくなるような地域でありたいと思います。そういえば今度、パン祭りも開催されますよね。そういった地域での取り組み、人とのつながりも大事にしていきたいです。

インタビューを終えて
今回は全国のこだわり食品やオーガニック野菜などを販売している、ANDFOODさんにインタビューを行いました。店主古屋様の地域に対する思いや、食への考え方、商品のこだわりなど、普段聞けない貴重なお話を伺うことができ、大変勉強になりました。また取材中には、果汁100パーセントの柑橘系ジュースをプレゼントしていただき、実際に飲みながらゆったりとした時間を過ごすことができました。たくさんの「思い」をお聞かせいただき、ありがとうございました。

2023年10月
インタビュー・文:高井菜々花、芳賀彩音/髙橋里帆、大信田陽香(昭和女子大学 人間社会学部 現代教養学科)

 
ABOUT US

昭和女子大学 人間社会学部 現代教養学科で、世田谷パン祭り2023に参加しています。その中で、地元だけでなく他の地域の方にも三宿を知ってもらいたいという思いから、「商店会応援チーム」として活動し、昨年に引き続き記事を作成しています。
三宿四二〇商店会の皆さんがもつ「思い」を多くの方に知ってもらうために、インタビューを行いました。自身のお店に対する「思い」や、三宿の街、商店会の他のお店に対する「思い」を伺い、サイトに掲載することでより多くの方に知っていただきたいと考えています。