こんにちは!
世田谷パン祭り2024 プロジェクトに参加している、昭和女子大学世田谷パン祭り商店会魅力発信チームです。

2021から始動した三宿四二〇商店会インタビュー企画「やっぱり三宿が好き」。第7回目となる今回は、インド料理 Mr.ダルジット スパイスマジックさんへインタビューさせていただきました。

Mr.ダルジット スパイスマジック 下馬店

三宿でお店をオープンして今年で13年。店名の通り、スパイスを巧みに使いこなすオーナーのダルジットさんは伝統的なインド料理の技法を活かしながら、日本の食材も積極的に取り入れ、多様なメニューを展開されています。

今回は、そんなスパイスマジックさんにスパイスと料理へのこだわりや三宿との出会い、繋がりなどについてお伺いしました。

Q:三宿にお店を構えたきっかけをお聞かせください。
小山さん:ずっと三宿で探してたんです!でもオープン当時は物件もあまりなくて...私の知り合いに、たまたま三宿に住んでいて飲食店をされている方がいたんです。出店場所はやっぱりとても大切なので、その方に相談させてもらったりもしていました。三宿は落ち着いた大人の街で、憧れの地だったというのが根底にあります。ずっと三宿でお店を構えたかったという思いが叶い、三宿でお店をやっています。

Q:商店会に加盟した理由は何ですか?
小山さん:自分がお客さんとして参加した世田谷パン祭りで、三宿四二〇商店会加盟店の方に「商店会に入りませんか?」と誘ってもらったのがきっかけです。世田谷パン祭りほど賑わっていて楽しいイベントは初めてでした。ぜひともパン祭りに参加したい!その一心で加盟を決めました。加盟をした翌年からはパン祭りにも継続的に出店させてもらっています。

Q:SNSで今年の世田谷パン祭りのフードコーナーにも出店されると拝見しました。意気込みをお聞かせください。
小山さん:スパイスマジックのカレーパンは、日本人の方がイメージしているものとはちょっと違います。インドでカレーパンは朝食の定番ですが、それは食パンを使って、その中にスパイシーなカレーを挟んで豆の粉で揚げます。あとは形が三角なのも日本のものとは違うところですね。今年のパン祭りでもカレーパンを販売予定です。頑張りますので、みなさんに食べていただきたいです!カレーパンは、お持ち帰りであればお店でもお買い求めいただけます。地域のイベントに出店した際に、カレーパンを必ず買いに来てくれる常連さんもいて、お店の人気商品です!

Q:このお店ならではのこだわりは何ですか?
ダルジットさん:まずは、化学調味料や保存料、着色料は使わず、オリジナルのスパイスで味を出していることです。例えば、他のインド料理店ではナンを膨らませるためにドライイーストを使用していますが、うちは自然に発酵させているため、完成までに丸二日かかります。一度こねて、4,5時間寝かせた後マッサージしてまた寝かせます。自然に発酵させると生地が硬いので、ナンを焼くのにより技術を要します。慣れていないコックはそれが嫌でうちの店を辞める事もあるほどです。

Q:ホームページで、沢山の種類のスパイスを照合されていると拝見しました。具体的にどのくらいの数を調合しているのでしょうか?
ダルジットさん:カレーごとにレシピが異なります。ベースが一緒で、載せる具材だけを変えてカレーの種類を出しているお店が多いですが、うちは一つ一つ味やスパイスが異なっているので、味が混ざらないようにフライパンもそれぞれ用意しています。

Q:三宿にどのような印象を持っていますか?
ダルジットさん&小山さん:店を構えて三宿四二〇商店会に参加したところ、加盟店の皆さん全員が建設的に三宿を良くしていこうという気持ちがとても強い事が判りました。また、三宿のお客さんは味へのハードルが高く、商品へのこだわりが強い人が集まる地域です。月一回の商店会の定例会はそういった情報も共有でき、有意義な時間となっています。昔の三宿はもっと賑やかだった印象があります。またその頃の三宿になる様に、私たちも商店会と共に頑張っていきたいです。

Q:今後の三宿に期待することは何ですか?
ダルジットさん&小山さん:更に賑やかで人が来る街になると嬉しいです!昔は夜に賑わいのある街だったのでまた人が来てくれるようになると良いですね。最近では日中、公園の人の活発さに気づかされています。

インタビューを終えて
お二人の三宿というまち、そしてそこに関わる人が好きという「思い」と、地域との関わりを大切にしながらお店を営んでいらっしゃることが伝わり、とても温かい気持ちになりました。
美味しくて、健康に良い料理を食べてもらいたいという思いが、ダルジットさんのスパイスと食材へのこだわりや研究心の根底にあり、地域の方に長く愛されている理由が分かりました。
インタビュー前は少し緊張していた私たちですが、お二人が質問に気さくに答えてくださったり、インタビューだけでなく、調理器具やナンを炭窯で焼く様子の説明もしてくださったりしたおかげで徐々に緊張も解け、さまざまな思いをお聞きすることができました。
貴重なお話をありがとうございました!

2024年10月
インタビュー・文:木村、古越、米丸(昭和女子大学 人間社会学部 現代教養学科)